南部と聞くと、アメリカが頭に浮かぶ。
なんか訛りがありそう、南部訛りとか。アメリカの南部というと南北戦争の影響もあるのか、あまり屈託のない感じはしない。ちょっと暗い、偏屈な印象があるが実はどうなのかは良く知らない。
ヨーロッパの南部というと地中海に面した温暖な気候に恵まれた土地という気がするがそれもただ自分だけの狭い印象であろう。
日本には南部とか北部とかって区分けはないよね。ところが、先日開高健の「ベトナム戦記」を読んでいてベトナム人の性格についての記述を眺めていたら、なんとなく当てはまることがある。
なんでもベトナム人には、「北部」、「中部」、「南部」の3つの性格がある。北部人は勤勉、忍耐力があり、計画的、団結力があり自制心が強く、口が上手で手の込んだ物言いをする。これは思い当たらない。
中部人は北部人と南部人の間をふらふら揺れている性格。恐ろしくケチ。これもよくわかんない。
問題は、南部人。南部人はお人好し、怠け者、情熱的、衝動的、心に思ったことをすぐ口に出し、率直であり軽薄でもある。親切で、おおまかで、おだてにのりやすく、気前がいい。
んー。。。
自分も含め、九州人には良く見られる性格ではないか。。。
もちろん、九州にもベトナムの北部人、中部人のような性格の人もいるだろうが、南部人はあまりにハマりすぎる。ということは、オイラは「日本の南部育ち」ということになるのだろうか。
この話しには続きがあって、ある会社で労働ストをやったとすると、計画し指令を出すのは北部人、デモの先頭で実行するのは南部人。中部人はあっちいきこっちいきし、ストで負けると首を切られるのは南部人、会社に残って出世するのは北部人、首も切られず出世もしないのが中部人とのこと。
このあたりになってくるとようやく日本の南部人との違いが出てくるかな。日本の南部人の場合、デモの先頭に立つかも知れないが結束力は固いので意外に出世する奴は出世するもんなのだ。あ、でも俺が俺がの熊本人はちと違うかも。。うーん。
まあ要はどこの国に行っても気候、風土などによって独特の気質というものを持ち、往々にして暖かいところの人間は上の南部人気質がある。そんな傾向はあるのかな。
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