空爆とアジサイ

今日の夕暮れ時、暑すぎず寒すぎず、とても気持ち良かった東京です。
駅から家まで思わずのんびりと歩いて・・・、のんびりと歩いたぶん、汗もかかず余計に気持ち良かったのかもしれないけど・・・。国道246号線の喧騒を抜け、住宅街を歩いていると、ふと、妙な音に気がついた。

それは、すぐには何かわからなかったが、なんとなく、不安を感じさせる、嫌な雰囲気のものだった。それは、連続したものではなく、不意に訪れる音。小さいけど、確実に嫌な予感がする音。

「びちゃっ!」

「びちゃっ!」


軽い。確かに軽い音で、すぐに危険を感じるほどではない。まるで、突然振り出した小雨のような音なのだが、それは確実にオイラの細胞に「気をつけろ」という反応を与える音だった。


「ん・・・」


音のしたあたりの路面をみるが、すぐに変化を感じることは出来なかった。が、よく目を凝らしてみていて、はっと気がついた。


オイラは、ふっと上を見上げた。電信柱の両側に走る電線に、たくさんの鳥がとまっていた。カラスのように大きい鳥ではない。渡り鳥の一種なのか、年中あたりにいる鳥とは別の鳥がたくさんとまっている。道の端ではなく、真ん中付近を歩いていて良かった。思わずスーツの肩に目をやったが、空爆の被害は受けていない。


カラスはたまに、狙い済ましたような空爆をしかけてくる。幸運なことに、被弾したことはないが、大きな「べちゃっ!!」という音で、水気たっぷりの糞を目の前に落とされると甚だ気分が悪い。大人は子供に対し、車が来るから、道の真ん中を歩くなとよく注意するが、犬の糞はあるは、カラスや渡り鳥に空爆されるわと、道の端にだって危険はいっぱい潜んでいる。

なんてことを考えて2,30歩前進し、路地を曲がった頃には、道の端にある危険の意識もいささか薄れたのだが、突然再開した雨音に焦らせられる。



「びちゃっ!」

「びちゃっ!」


「ん!またか??」
思わず、空を見上げる。



渡り鳥.JPG


やっぱり並んでやがった。
なんという鳥だか知らないが、突然群れでやってきて、連れしょんならぬ、連れ糞をするたあ、くせの悪い野郎達だ。



そんな、連れ糞鳥軍団の空爆をかわしつつ、自宅近くにくるとアジサイがキレイに咲いていた。

アジサイの花.JPG

このアジサイ、なんという種類か知らないが、やけに美しい色合いだ。先日の雨の日に車から見た時も美しかったが、今日もまだ綺麗に咲いていてくれた。でもやっぱりアジサイは雨の日のほうが美しく感じるな。


  
  

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 空爆とアジサイ

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.baktok.com/cm/mt-tb.cgi/682

コメントする

2009年5月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

archive