情報とデータの違い

「情報」と「データ」。違いってなんでしょうね?

英語にすると

  • 情報=information
  • データ=data

確かに、違いますね。

情報は、infom(知らせる)にationがついて、「知らせる」、「通知する」という意味。これに対してデータは資料、数値、観察の結果えられた事実のことです。物事をまずは観察し、事実を収集します。これがデータ。そしてこのデータに対し、加工・分析を行うと、何らかの意図・価値を得ることができる「情報」になるわけです。

データを単にグラフ化しただけ、表にしただけの仕事は、ディスクリプション(描写)と呼ばれ、加工しただけで分析が行われていないため、ビジネスの現場では、役に立たないと罵られることがありますよね。

データに何らかの意図を加え、加工されていると、一見価値のある情報に見える場合があります。しかし、作り手の意図でデータ自体が事実と違うものにゆがめられているわけで、本当はこんな状態のものはデータとは言えないでしょう。そのゆがんだデータを加工し、いかにも高い価値を持った「情報」と見せる。こんなことは、実は色んな場面で見ることができるわけです。

大手の新聞、雑誌においてもそういった、一見有益に見える「情報」を見ることができます。どんな前提条件で対象物を観察しているのか?観察され、収集された「事実」は本当に「事実」なのか?データは作り手のどのような意図を受けて「情報」へと姿を変えているのか?ここを読み解かないと、世の中にあふれかえる、「有益に見える情報」によって思わぬ不利益を被ることになります。

ちょっとかたい話になりましたが、「情報」と「データ」の違いについては、意識していたほうが良いと思うわけです。まあ、あまりに唐突だけどね。(汗)
  
  

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